【放談住宅 2021\07\19】
飾り物じゃ、ないんだし。
目の前に、あるんだし。
「やりますか、バトン」

もうね、基礎中の基礎。
入り口中の入り口。
右手で、
デッドスティックトスー
グラブ。
要は右手で、水平にバトンを投げて、
そのままキャッチ。
「きれいに、水平に、
 トスすることを、意識しましょう」

…場所。場所。
さっきLED蛍光灯に当てちゃって
びっくりした。
部屋の端っこがいいか。
重心…このあたり?
目印巻こうか、迷い中。
ボール(重い方)が左で、
…トスっ!!
「バトンが手から
 離れないんですが」
びびってるー。
びびってるー。
ほっ!ほっ!
トスの高さより、むしろ今は、
確実なキャッチを意識して…
水平にトスするの、
メッチャ難しい。
落とした。
記念すべき一回目。
ほっ!ほっ!
『肩が痛くなって、来たんだけど』
なんかすごい、
運動量あるよ?コレ。

…バトンね。あれでいて。
「金属の、棒なので」
言うこときかない。
おもたい。
『そりゃ、
 小学生女子が、強いわけだ』
あのね。
バレエの子とか、バトンの子とか、
複数名で来られたら…
こわいこわいこわい。
普段ケンカしないから、
奴ら、手加減知らない。

なめてた。
納得できるトスができるまでには、
本気で一か月とか、かかりそう。
…ぜい。…ぜい。
「中年だから…
 明日、動けなくなるから…
 このへん、で…」
バトンの道は、遥かなり。
(423号)