『お世話に、なった』

…小学校も、
「わかっている」から、ね。
『中学受験組は、
 子どもらしさを失う、
 一歩手前、だ』って。
明らかに仮病なんだけど、
「とりあえず、
 寝たいんだろう、な」で、
寝かせてくれた。
帰らせても、くれた。

中学校行って、痛感した。
中学校の保健室で、
「寝たことが、ない」
ま。授業中、眠れるからね。
軽い絆創膏類も、かばんにあるから、
本気で保健室、行かなかった。

子どもの居場所って、
ほんきで、大切だよね。
なんとなく、保健室行っても、
「それは、それ」
保健室が忙しい時は、
お手伝いやったり、したり。

居場所見つけるのは、
けっこう、得意でして。
小学校3年の理科は、
なぜか「教科担任制」
『理科の先生が、
 理科室で教える』…んだけど。
理科の、おじいちゃん先生が。
「氷室ぉ!
 お前、休み時間、
 準備室に遊びに来いよぉ!」
おじいちゃん先生と、
休み時間ごとに、
おしゃべりしていた、記憶。
そして、4年生になる時に、
「氷室!科学部、来るよな!!」
という、先生の嬉しそうな顔が、
裏切れず。
「とりあえず…
 一年間、科学部やろう」…と、
科学部行ったの。
『義理は、果たした』…と、
翌年度は、手芸部へ。

小学校の、保健室かぁ…
がらがらがら…
「こんにちわー…」
「あー。
 名前書いて、体温測って」
「平熱だねぇ…36.2度。
 教室もどるー?」
「具合悪いんでしょー?」
「悪いというか…寝たい」
「一番右。
 あいてるから、いいよー」
「寝込んだら、
 起こしてくださーい…」
「まずは、寝なさい!!」
「はーい…」

「お昼、どうするー?」
「あんまり、
 たべたく、ないー」
「帰ろっか」
「あ。
 ウチ電話しても、
 だれもいない。
 だれも、出ない」
「しょうがないね。
 そうだったね。
 じゃ、気をつけて、帰ろう」
「あれ。ランドセル、いつのまに」
「担任の先生が、届けてくれた。
 はい、これ、しょって。
 何にも考えずに、帰ろう!!」
「よいしょ。
 さよーならー」
「帰っても、なんにも
 考えずに、寝るんだよ!!
 保健室の先生に言われたって、
 言って、いいから!!」
「はーい。
 ありがとう、ございましたー」
ふらふら。ふらふら。

…そりゃーねー。
塾の宿題に追われて、
前日寝たのが、
「0時過ぎ」とか、
平気で、あったからねー。
『小学生にとっては、
 思いっきり、寝不足だわな』
ふらふらも、するわけ、だ。

あの、
小学校の保健室が、なかったら。
身体か心、壊していた、だろうね。

『なんの、ためなの?』
中学受験って。
小学生の子、壊したい、だけなの…?

そして、
このあいだ、精神科で。
主治医に思いっきり、指摘されたっけ。
「繊細な子ほど…ね。
 具合悪く、なるんだよ」
「ぐはー!なんにも、言えない。
 周期性嘔吐も、
 しっかり、かかりましたし、
 小学校の保健室で、
 良く、寝てました!!
 半分以上は、仮病でしたが」
「繊細だから…ね。
 仮病ぐらい使わないと、
 おかしく、なるって。
 …今になると、わかるでしょ?」
「はい。痛いほど、よくわかります」
「だから…
 うまくやらないと、
 いけないんだよ?」
「あ。気をつけます」

卒業後、
恩返ししておけば、良かったなぁ。
小学校の、保健室には。