【放談住宅 2021/12/07】
きっかけは…これです。

ふしぎ遊戯の
「いとおしい人のために」
これ、EWIで吹いたら、
どうなるか、気になって気になって。
歌い出しのところ、
「まーいあがーれー、すーざーくー」
と、サビのところ、
「いとおしいひとーのーたーめーに」
ここ…明らかに、調が違う。
なんだろう…と、
EWI持って、かんがえた。

『F minorと、F major。
 ヘ短調とヘ長調を
 行ったり来たり、ですね』
ヘ短調はじゃっかん、
めんどくさいんだよ。
♭4つ、だから。
木管楽器だと、
よけい、めんどくさい。
「Dの半音下は、C#だからね」
Dを半音さげたい…D?ゆび…
あ!Cを半音、上げるのか。
「オクターブ変え」にからむので、
C#が見えないと、吹けない。
(EWIだと変え指、できるけど)

まぁ…実は「ズル」すると。
「終止形」をさがせば、
わかると言えば、わかる。
終止形は…ざっくり。
「終わった気がする、ところ」
暗く感じる、短調のところは、
最後の「ふしぎゆーうーぎー」
で、いいよ。
「ぎー」が、ファ。
ファなので「ヘ短調」と仮定して、
スケールを考えると、
「♭が4つ」
ヘ短調で演奏してみて、
当たっていれば、「あたり」
あ゛、この曲だと、
長調のところは、
わかりづらいんだけど…
「まっすぐにー しんじてるー」
「るー」で短調の世界に
入ってしまうんだけど、
そこまでの「長調の世界」の、
「終止」を考えると、
やっぱり、さいごの「るー」
「るー」が、ファ。
ファなので「ヘ長調」と仮定して、
スケールを考えると、
「♭が1つ」
ヘ長調で演奏してみて、
当たっていれば、「あたり」

それが、わかりづらいの…
たぶん、これだなぁ…

「長調の世界」は、
しょっちゅう「終わった」気が
するから、わかりやすい。
「フレーズの終わり」って
言っちゃっても、いいか。
「かもめが はばたいてゆくわー
「あなたの街に 届けたいー
ここが、レ。ニ長調。
つまり、「#がふたつ」
ここまでは、まー、ね。

「見知らぬ国のトリッパー
 きのうとちがうトリッパー
 私の心さえ 知らずにいるの
 ちょっと じれったいのよ
 はやく 気づいてほしい
 ふたり 歩き出すのよ
 めざめたての気持
 大事に育ててね」
終止形がえらい、見つけづらい。
「見知らぬ国のトリッパー
 きのうとちがうトリッパー」
ここらへん実は、
「Bm、ロ短調の世界」なんですよ。
しくみで、考えちゃうと、
「ニ長調の平行調が、ロ短調」
なのでまぁ、理屈はつく。
しかし…しばらく先に進むと。
「ちょっと じれったいのよ
 はやく 気づいてほしい
 ふたり 歩き出すのよ」
ここらへん…実は、
「ニ長調の同種調、
 Dm、ニ短調の世界」なんです。
聞いて音を取って、
スケールとコードも考えたと、して。
なので、この曲は…
ニ長調-ロ短調-ニ短調-ニ長調
と、思いきや。
「私の心さえ 知らずにいるの」
ここ、Am。イ短調だよねぇ。
なので、「仕切り直して」
ニ長調-ロ短調-イ短調-ニ短調-ニ長調
…日本語使うから、めんどくさいんだ。
D-Bm-Am-Dm-D
『じゃ、ないか…って、
 思うんですが』
自信なくなるなぁ…記事に、すると。

『めんどくさいです、ね』

ただまぁ…
吹きたい、演奏したい、だと、
「調が、わからないと」
えんえん、12音の中から音を探す
「迷子」に、なってしまうので。
(ドレミファソラシ→7音。
 その間に、半音が5つ。
 7+5 = 12音)
なにかしらで、ぱしっと、
「調を、決めないと」なんだよねー。

まぁ、こういうところを
「探っている」のも、
楽しい作業では、あるので。
(みつからないと、
 頭に血がのぼるけど)
『演奏したいけど、譜面がない』
なら、避けられないんだよね。

「案外、鍵盤を使ってしまうと、
 わかりやすい、ので」
えんえん、管楽器抱えて
悩んでいるのなら、
鍵盤使った方が、いいと思います。

『めんどくさい、
 わかりづらい。
 けど、熱中してると、
 案外、たのしい』
…と、思うんです。
調をさがす、作業って。
(472号)