【放談住宅 2022/01/21】
もうね。
「何度目だよ…」と、
つい思ったニュースが、こちら。

クレベリン、何度行政から、
指導や命令食らったら、
気が済むんだよ…
まぁ、
『売れて、いるから』の
証左なんだろうけど、
クレベリンに関しては、
発売された当時から、
「効果、ねぇだろ」と
思ってた。
あー。熱傷起こすんで、
発売するなと怒られた、
首から下げる、カードタイプの
クレベリン。
あたしは密かに、
『馬鹿発見器』と、呼んでいた。
「この人は、科学的リテラシーは、
 ゼロと見なして、いいですね」
…という、感じで。

じゃあ、クレベリンですよ、
クレベリン。
こいつは、何だっ!!
「二酸化塩素を、
 ゲル化したもの、でしょ?」
そこまで反応に、
力がある物質では、ないよねぇ。
反応に力がある…マグネシウム?
中学校の理科準備室で、さ。
マグネシウムリボン、全部焼いたら、
すっげー先生に、怒られたっけ。
「マグネシウムの酸化反応」は、
マグネシウムの形のよるけど、
リボン化されていたりと、
反応が起こしやすくなっていれば、
マッチの火で、反応するよね。
いちおう、こういう式です。
2Mg + O2 → 2MgO
「ナトリウム」まで行くと、
空気中に置くと、
すぐ反応してしまうくらい
不安定な物質なんで、
「灯油に漬けて、保管」します。

さて、二酸化塩素。ClO2。
まぁ、物質としては、
安定している方だよね。
いや、「すぐ化学反応」するなら、
そんなん、あぶなくて、
部屋になんか、置きたくないよ!
・部屋に置いても安全な、
 安定した、物質
・空気中の細菌やウィルスを、
 安定化した状態で、
 死滅化させることができる物質
もう、この状態で、
「相反」してるよね。
まぁ、「消臭剤」とかならば、
匂いを匂いでマスクさせるとか、
方法はいくらでも、あるよね。
「人間が感じることができない、
 匂い」でもって、
マスクさせれば、
「匂い」は、感じなくなる。
…原因物質は、残るけど。
『部屋中の、空気』を、さ。
自然対流+α、だけで、
あの、クレベリンの容器に、
「ぜんぶ、触れさせる」ことは、
どう考えても、ムリでしょー。
…ゲル化した二酸化塩素の、
空気中への、拡散?
「薄い、だろうねぇ…」
そして、
どのくらい、拡散するんだろうか。
あたしが好みで使ってる、
「お部屋のファブリーズ」と、
大差、ないでしょ。
もっとも、お部屋の匂いは、
『思いっきり、換気する』のが、
いちばん早いですが、ね。

そして、大幸薬品も、
「きたないっちゃー、
 きたない」んですよ、手口が。
いや、実験結果に、必ず、
『閉鎖空間で』が、ついてるからね?
閉鎖空間…完全密閉ですよ。
「タッパーの中、レベル」
この家のような、
古い木造の、日本家屋は、
どの部屋であっても、
「閉鎖空間」とは、言えないです。
そりゃ、「実験室」では、
効果は認められると、思いますよ。
いざ「生活空間で」となると、
思いっきり環境が、違うよね。
『一般的な生活空間のモデルで、
 実験結果、出してほしいなぁー』

もっとも。
『厚生労働省』は、
こういう、見解です。
『なお、人がいる環境に、
 消毒や除菌効果を謳う商品を
 空間噴霧して使用することは、
 眼、皮膚への付着や吸入による
 健康影響のおそれがあることから
 推奨されていません。』


好きなだけ、厚生労働省の
Webページを、見るがいい!!
あ。「行政の陰謀」とか
信じる方?
「ウチはソレ、扱ってないんで」
よそのブログ、行ってください。

まぁ、二酸化塩素というか、
塩素自体、
一般的な消毒で、使いますからね。
あ。なつかしの、アレがある。
「次亜塩素酸カルシウム」
小学校のプールで、さ。
先生が錠剤、撒いてたでしょ。
拾うと、怒られるんだけど、
みんな拾ってたよね。
あれ、
「次亜塩素酸カルシウムの、
 錠剤、です」
そして、先生がプールの水取って、
なんか調べていたのは、
「プールの水の、
 残留塩素濃度の、測定です」
みんなが遊んでいたプールは、
そうやって『安全』が、
守られていたのですよ。
でも、プールって、
「水の、中」だから、ね。
ただよい、うつろい、
そして風となる『空気』とは、
前提条件が、
違いまくります。…ねぇ。

『大幸薬品』も、別会社作って、
クレベリン売れば、
良かったのにー。
『大幸薬品』は『正露丸』
「ラッパのマークの、正露丸」
まぁ、むかーし、むかし。
正露丸が「征露丸」だった頃。
木クレオソートの殺菌作用が、
腸でも作用し、下痢が止まると、
考えられて、いました。
なんと、最近になって、
「木クレオソート自体に、
 腸の動きを正常に戻す、
 効果が、ある」と、
わかってきました。
でも、おんなじ会社が、
「クレベリン」売ってちゃー、
眉唾に、感じちゃうよね。
(木クレオソートの作用は、
 本当ですので、ねんのため)
まぁ、
下痢は、耐えられるのであれば。
止めずに「出しまくったほうが」
望ましいと思います。
「人体が、悪いものを、
 外に出そうとする、
 動きそのもの、なので」
…水分は、取ってね。
脱水起こすから。
塩酸ロペラミド使って、
「腸の動きごと、止めてしまう」
のは、
医師であっても、
相当悩む…とのこと。
「下痢でしょー?下痢。
 止まるよぉ?たしかに。
 この薬、つかうと。
 でも、ねぇー…
 何年も、何年もって
 訳じゃないでしょー?」
「まぁ、昨日あたりから」
「だと、ねぇ?
 原因が、バイ菌だとしたら、
 薬で腸を止めちゃうと、
 バイ菌しっかり、残るんだよ?
 出して、ほしいなぁー」
「でも、仕事がー…」
「じゃあー…うーん。
 明日か明後日には、
 また、来て?こわいから。
 …熱が出たりしたら、
 もうダメだよ?
 出した薬、ぜんぶ持って、
 すぐ病院、行きなさい。
 ここが開いてたら、
 ここでもいい。
 …しょうがない。
 出してあげる」
「おっかなびっくり、使います」
「そうして、そうして」

そして、空気中の、
『ウィルスに対しては』
なんか、変なもの、つかうより、
「思いっきり換気して、
 薄めて、しまう」のが、
確実だと、
あたしは、思います。

『クレベリンは、あれでいて、
 けっこう高いから、ね』
なんで、高いの?
二酸化塩素って、え?
そんな、高い?
岩井化学薬品の、
「クローリンO2錠
 (0.1g/錠)」
18錠で、参考価格で、
…¥3,000-
これ、「水300mlに1錠」とか、
そういう世界だぞー?
「非常時/緊急時の飲料水」
であれば…5リットルに1錠。
うーん、
そこまで高くつくとは、思えない。

どこで、
そうなっちまったの、かねぇ。
大幸薬品。
(485号)



あ、そうそうそう。正露丸。
「露」を「征する」から、
むかしは「征露丸」だった。
大日本帝国軍が、
そりゃー重宝、したんですよ。
「そのくらい、
 むかしむかしから、ある薬」
そして、
「今でもちゃんと、ある薬」