NDAに引っかからない程度に。

端末入れ替えって
「ままあります」
理由はさまざま。保守切れだったり、
「サポートの体制変えた」だったり、
「システム構成変えます」だったり、
「納入業者変えた」だったり。

で。一回統括部署から起案文書が
流れてきたことがありました。
いわく、
「とあるモデルは、メーカー回答で
 同じチップのメモリが用意できなくなったので
 納入を中止します」だって。
個人的には、
「んなもん容量が一緒ならいーじゃんかー!」
なのですが、気を使うところは
そこまで気を使います。
それが法人モデルです。

なので。大規模保守となると、
現地対応する保守会社も基本統一します。
サポート受けるところも、
ディザスタで何箇所かに置いたとしても、
同じ会社が受けてたりします。
(場合によっては違う会社のときもあるけど、
 そういう時は対応内容を逐一統一するとかする)

なにしろ、現代ではITインフラは
企業の「神経系統」や「血液循環」に
例えられるとも言えます。
…繁忙期にぱたっと止まると大変ですので。
(ちょっと下火になったけど、
 流行ったクラウド、あれは
 「稼働率が99.9%」って言っても、
 超繁忙期に0.1%のダウンが起きても、
 「いや稼働率守ってますので」って
 言われるときがある。特に外資。
 サポートとしては「やめてー!」って
 言いたくなるときも無きにしもあらず)
なので、「はなのあぶら」は色々あります。
例えばサーバの電源系統2系統、とかね。
(電源ユニットが片方死んでも止まらない。
 ただ「本当に運が悪いと」、
 両方死んで止まった、ということも
 「ないわけじゃない」です)

現代のネットワークは基本TCP/IPと言われる
方式ですが、これはぶっちゃけて言うと、
「運がいいからつながる」んですよ。
ぶっちゃけ、なーんも保証されてないとも言える。
ただし、「運を良くする」方法はあるので
よく使われますが。ネットワーク多重系統とかね。
「きちんとしていれば絶対につながります!」
という方式もありました。
トークンリング方式って言うんですが。
この方式は、ネットワーク稼働率100%まで
耐えられるので、実はいい方式とも言えます。
(TCP/IP(というかCSMA/CD)だと
 60%程度で信号の衝突のほうが
 多くなってしまうので、通信できなくなります。
 「衝突をできるだけ減らしている」のが
 実はスイッチングハブだったりします。
 スイッチングハブ、「その宛先のポート」にしか
 信号流しませんので。だから「スイッチ」
 10Mbps時代はダムハブとかリピータとか言って、
 「ぜんぶのポートに同じ信号流してた」
 だからハブをハブで分岐させる時は
 台数の上限があったはず。昔過ぎて忘れたけど)
…じゃなんでトークンリングは死んだのさ?
なんですけど。
名前のとおり、「リング」なので、
「輪が切れたらおしまい」で、全く通信できなくなります。
コネクタ1個抜けたらアウト。あとコストがメチャ高い。
「そういう意味では」
運が良ければつながるということは、
実はいいことだったりします。

目の前のパソコンやスマホや携帯って、
「技術の結晶」なんですよ。
サポート屋は、その技術の基礎や
方式を理解して、「わかりやすい」
言葉に変えて説明するという、
高度なことを要求されます。
けど開発より基本単価安い。
因果な商売だったりします。
ただ、時間で上がれるので、
開発から崩れてくる人も結構います。
あたしも開発崩れです。
「いつまで経ってもかえれないー!」
開発ではよくあること。
…そういう意味では、
単価はバランスしているかも、ですね。

という、つれづれでしたー。