某デパートで!
ハム、送った!

「つくりばなし」の、続きでーす
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場所は、「とあるルノアール」

「ルノアール、ちゅーところが、
 いかにも、やな」
「ドトールだと、お安い分、
 商材もお安く…って、
 そうじゃなーい!自己紹介!」

狸「仲介してます狸でーす。
  話を振ったのは俺!俺がまとめた!」
狐「ブローカーの狐や。
  まとまって、ないやろ!」
朱「いつもの、氷室朱実でーす。
  …あたしの役割は?」
狸「物上げのクロージング担当?」
朱「鉄砲玉…いやなんでもないです」

狸「この流れにしちゃうと、
  物上げというか、普通の仲介に
  なっちゃけどさー」
朱「あたし、しろうと!」
狐「いやー、もう不動産屋やろ」
朱「おねぇさーん!
  アイスコーヒーおかわり!
  ドリップで!」
狐「慣れとるあたりが、なんとも」
狸「売却の相談には来てる。
  ほれ、資料」
朱「やーっぱり、居住物件は別か。
  属性も…良さげだしー、
  配に子1かー。金かかりそー…
  ただ。ベースの収入よくなーい?」
狸「確かに、収入は高い方だな。
  ただ。若干背伸びしてる感じ」
朱「うーん?
  『あの路線』の『あの駅』から、
  徒歩8分の戸建てぇ?
  高いよね!住みたくないけど!
  通勤がツラすぎる!」
狸「それは同意。ツラいわー、あそこは」
朱「主導権、奥さんだよね、絶対」

朱「そもそもさー!
  『出口』、あるのー?」
狐「それはな。俺が持っとんねん。
  アウトラインだけやけど、
  関西のデカい病院のボンボン。
  東京の医大に行く、ゆーことで、
  親が、『賃料ちまちま払いたない』
  ゆーて。東京になんかない?と」
朱「ふーん。
  けどさー、築年数に6とか10とか
  足しちゃうと、結構いかない?」
狐「親としては、あんま売却考えとらんのよ」
狸「あくまで噂。確証なし。
  …大規模修繕するなら!という
  『煙』くらいは、あるらしい」
朱「…権利狙い?」
狐「いければ、やな。
  完全にバクチ。
  ただ、『半値で叩いても痛ないわ』
  ともゆーとったな。
  価格、割ってみ?」
朱「ストレートで出たとして…
  月にすると…
  賃貸だと、いいところ借りられるけど、
  これで所有権まるまるなら…アリなのか」
狐「研修医、期間に入れた?」
朱「あ、そーか。安いからなー研修医。
  …一気に現実的な数字になった。
  もしかして。現金決済する気?」
狐「ぴんぽーん!
  モチ、電信振込の着金待ちになるけどな」
朱「まー、ローンの金消が絡んだ売買も、
  感じとしてはそんな感じだしね」
狐「…おいしい話にはウラがある。
  まず、ここは二番手や」
朱「まじでー!
  一番バッターは誰よー?」
狐「ふーん♪
  もちょっと、都心に近づいて、
  歩く時間も半分、かな♪」
朱「持ってかれそう…
  まだあるでしょ!」
狐「『乙区まっさら』が条件や。
  整わん限り、決済はせぇへんよ?」
朱「く…無理ゲーだって!
  狸ぃ!居住物件の謄本!」
狸「ほいさ!」

朱「…ねー、
  案外、かなり?
  自己資金入れたー?」
狸「半分超す位は入れてるね。
  親の援助あったらしいし」
朱「うーん、この期間ならー…
  返済方法は?」
狸「元利均等だって」
朱「しろうとの、ざっくし!だけど…
  1/4は返せてる?」
狐「それが妥当やろうね」
朱「逆算して…残債出して…
  ココか、系列で、
  居住物件に第二抵当打って、
  引っ張れないかなぁ?」
狸「数字的には、いけそうでしょ?
  ところが。そこの銀行、渋い」
朱「くぅ…
  『例の物件』が、
  ほぼほぼフルで………え?」
狐「やっと、気づいたか」
朱「金利が、たっけぇ!
  小数点勘違いした!キレイすぎて!」
狐「ど素人、丸出しやな」
朱「だからあたしは素人だって…
  時期も考慮に入れてもー…
  たかくない?
  この属性で?」
狐「しゃーない。ヒントや。
  よーく、相談シート見ぃや」
朱「だってここのお勤め…
  あれ?とどかない!」
狸「実は転職してる。
  前職が若干アレだったんで、
  満額出ないか、金利上げるかの
  どっちか、が条件だったらしい」
朱「後者、飲んじゃったかー。
  これ、普通に借り換えても…
  ネット銀とかなら行けない?」
狐「抵当はどこに打たれるかな?明智君」
朱「『例の物件』です…すんません
  タバコ吸いながらー、かんがえる」