昔、おともだちと
小川町あたり?
埼玉じゃない!神田の方!
歩いていたら、
「演芸」と言われてですねー。

「で、この漢字間違えて、
 ミリ秒で突っ返された帳票、
 しょーがない、ってことで
 かっ!と直して、
 トラブル報告書ぐぁあっ!と書いて、
 部長に頭下げて、
 『ごめんなさい
  またやってしまいました』って…」
「朱実、朱実」
「何よ?」
「あのさ、演芸の街のそばで
 育ったせいなのか、
 話が演芸っぽいんだけど…」
「演芸、ってことはないでしょー!
 いい?
 人様に話を聞いていただく訳だから、
 それは頭からしっぽまで、
 さぁっ!とストーリーがあってだよ、
 最後に粋なオチでもついてたら、
 『あー、良かった良かった』って
 最後に拍手もらう位じゃないと!」
「お前、何屋だよ…」
「何屋ってか!
 そら、押しも押されぬホスト屋だ。
 (当時はね)
 連続帳票の穴は、
 二つで1インチって数えられないと、
 用紙すらプリンタに巻けないじゃない!」
「運用さんに、やってもらえよ…」
「そこをだ!
 運用さんに、『ちょっと借りるよ!』
 てなもんで、本番プリンタ借りてさ、
 ぺぺっ、きゅるきゅるきゅるきゅるって
 用紙巻いてさ、スタート押して!
 しぱぱぱぱぱー!っと、半箱くらい打って、
 『悪いね!』って返してだよ。
 …まぁ、その帳票自体は、
 お客さんのところに、
 申し訳ございませんでした!って
 平身低頭に渡しに行くんだけどさ!」
「お客さんに渡ってから
 差し替えてんのかよ!」
「しょーがないでしょ!
 電話かかって来ちゃったんだから。
 『違う!』って言われたら、
 そら本番の間を縫ってだよ。
 こそっ、と直して、
 そろーっ、とジョブ流して
 打ち上げるしかないじゃん!」
「こそこそ、直してるのかよ!」
「部長にバレなきゃマル、なの!
 まぁ、後でRACFのデータが狂うから、
 基盤にツッこまれるんだけどね!」
「なぁ、商売間違えてない?」
「…あたしも、将来は
 違うような気もするけどねー…」

まさか!
「今の会社」に入るとは、
かすっても、思ってもいなかった!

…文字起こしして読み返すと、
確かになんか、
演芸っぽいような気がするけどね。

ちゃんと!今は!
職業欄は、
「金融業」を選択してます!
嘘は、ついてない!

…ここのところ、いろいろあって、
「貨物エレベータの取り合い」
毎日、やってるけどね(涙