「気が向いたら、書いてしまうのが
 僕の悪い癖」(杉下右京風)

たまに、聞かれなくはないのね。
あたしは伝統仏教側だけど、
「新興宗教と、どう違うの?」

『あくまであたし個人の解釈なので、
 正しくお知りになりたい向きは、
 菩提寺や近隣の寺院へどうぞ』

まず言葉の定義から。
「どれが伝統仏教になるのか」
一般的には、
「宗教団体法」が施行された
1940年・昭和15年以前に
公認されていた
「13宗」を示すことが多いのね。
華厳宗、法相宗、律宗、真言宗、
天台宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、
融通念仏宗、時宗、
曹洞宗、臨済宗、黄檗宗。
ただ、新宗教それぞれの
起源をたどると、
明治、幕末やそれ以前に
成立しているとする新宗教もある。
「分け方」としては
「いわゆる伝統仏教13宗」
もしくは
「13宗56派」とすることが一般的。

では、実際どう違うのか。
まず伝統仏教の考え方。
「三世(さんぜ)」という考え方があるのね。
取る用語で微妙に違いが出ちゃうんだけど、
「ざっくり、行くよ?」
前世:生まれる前。要は「一個前」
現世:まさに今。今生きているところ。
来世:亡くなった後に行くところ。
で、「六道(りくどう)」
天道・人間道
修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道
人間道と修羅道で切ったのは、
修羅道以降は、一般的には
「堕ちるところ」とされるので。
お寺で「お施餓鬼」ってあるでしょ?
これは餓鬼道に堕ちた衆生に
飲食を施して救い、
その功徳を先祖供養のために
振り向ける法要。
で…六道をぐるぐると転生輪廻
するんだけど…
『そこから、出られないか』
浄土宗で言えば、
極楽浄土に往生することね。
日本の仏教の多くは大乗仏教なので、
ものすごく乱暴に言うと…
『ほとけさまになるのは、
 往生してから考えよう!
 まずは、みんなで
 往生しよう!』というのが
日本の伝統仏教での考え方。
(ただ、やっぱり宗派によって
 微妙に違いが出ますので…
 菩提寺がある方は、
 菩提寺へどうぞ)

勘の鋭い人だったら、
この時点で気づくかも。
『現世は…???』

伝統仏教では、書いたとおり
転生輪廻から脱して
往生することを目指しているので、
ある意味では、現世は
『徳を積むため』
なので、考え方としては
「つらいところ」
生老病死、これからは逃れられない。
ただ、せっかく
なかなか来ることはできない
人間道に来たのだから、
徳を積んで、転生輪廻から脱して
往生しよう!
良く言われる、
「現世は修行の場」というのは
こういうこと、なのね。

では、新興仏教では…
全部ではありません。
各宗派によって違います。けど…
『現世で、幸せを目指しちゃいます!』
往生どころじゃなく、『今すぐ!』なの。
まぁ、病気が良くなるとか
運気が良くなるとか…これを
『現世で求める』
現世利益とか、言うでしょ?

以上を踏まえまして、
ものすごーく乱暴に説明しますと…
伝統仏教:
現世で徳を積んで、転生輪廻から脱して
往生を目指す
新興仏教:
現世の、目の前の「よいこと」を求める

ほらー。アレ。アレですよ。アレだと…
「その季節になると、
 お金がすごく、かかるでしょ?」
伝統仏教側でー、まぁ菩提寺なんですが。
護持会費が何千円、これはお寺を守るためなので、
檀家なら納める必要があります。
(どうしてもー…なら、菩提寺に相談すれば
 なんとかなる、はず)
寄付の用紙も入ってくるけど、
あくまで「お志」なので、
「なさりたければ、どうぞ」という扱い。
お盆の棚経のお布施だって、
その場じゃ開けないから、
「そこまでウチは、包んでない!」
なぜか…現世は徳を積むためだから、
『お寺が運営できていれば、いいんです』
出せる方は出す…お堂を寄進しちゃってもいい。
ある意味「たすけあい」です。

そして、伝統仏教では、基本的には
「いつに、なにが起こる」というような
預言的なことは、ほぼ、ありません。
なぜか…
だって現世では、生老病死から逃れられないから。
現世では、何があっても、「そういうこと」だから。


『そういう難しいこと、
 間違えてしまいそうなことは、
 一切考えなくて、いい!!』
『一切の学がない人にも
 救われる方法は、ある!!』

それが「阿弥陀信仰」です。
「南無阿弥陀仏」というお念仏に
すべてが、入っている!というのが
阿弥陀信仰です。
主だったところは浄土宗・浄土真宗・時宗です。


( ゚Д゚)y─┛~~
浄土宗信徒が、お念仏以外の
「よけなこと」を書いたので、
多少のしっぺは、あるかも知れんね。