あたしが、
「小説は、
 発表するまでは、書き手のもの。
 けど、
 発表したら、すべて、読み手のもの」と
考えているように。

「納品するまでは、
 疑わしいところは、
 ぜんぶ、確認する。
 けど、
 一度、納品したものは、
 『あとは、野となれ山となれ』」
あたしは、そう考えてる。

「あそこまで、
 徹底的に、確認して、
 チェックまでやったんだ。
 その上で、何か起きたのなら。
 『それは、防ぎようがなかった』」
もちろん、
「現状では」という
条件はつくよ?
ならば。
「起きたことを、
 きちんと原因まで追究して、
 現状を、変えてしまえばいい」
でも。
「起きてもいないことは、
 追究しようがない。
 だって、起きてないんだから」

「ここまでは、
 自分の手が届くところ。
 ここから先は、
 もう、手が届かないところ」
何事にも、『線引きはしないと』
自分が、つぶれちゃうよ???

母親のことだって、そうだよ?
「変えられないもの」なんだから、
変えようとしても、変わらない。
だったら、最初から
「変えようとしなければいい」
それと、「自分の心を守ること」は
別のこと、同時にできることじゃん?

「きっかけがあったら、
 ちゃんと、切り替える」
最初は、難しいけどね。
でも、そのうち「慣れるんじゃないか」
あたしはそう、考えてる。

あたしだって、今みたいに、
「前向き」じゃ、なかったから!
いつまでも、ぐちぐちと
「後ろ向き」だったから、あたしは!

突然、「すぽん」と
抜けることができたんだって。
「あ、やってられん」みたいに、ね。

自分を守ることが、できるのは。
…最終的には、自分しか、いない。
あたしはそう、「信じてるよ」