【放談住宅 2020/04/09】
ほとんど覚えてないんだけど、
あたしが物心つくあたりまで、
ウチでは猫を飼ってたのね。

ちっちゃいから、あたしは
「猫と一緒になって遊んでた」
らしいです。

それだけなら、まぁ、
子守りの手間が少なくて
いいのかも知れないけど。

いざ、食事の時。
…あたしはずるずると、
自分のごはんを、
ちゃぶ台から畳の上に降ろして、
猫と一緒に食べてたらしいです。
猫とおんなじような姿勢で。

『まずい、こいつ、猫になる』

残念ながら、飼っていた猫は、
親戚の家で飼われることになりました。

…その名残り?
あたしは小さい頃、家の階段駆け上がる時、
「なぜか、手も使ってた」
今はもう、大きくなっちゃったんで、
あの頃みたいには、できないけどね。

ここ、下町なんで、
どこで飼われてるのか、わかんないけど、
路地裏を、のしのし歩いてる
おっきな猫がいるんだけど…
そいつ、
「愛想がないから、近寄りもしない」
ちょっとくらい、
遊んでくれてもいいのにー!
なんて、思ったりしてます。
(37号)