【放談住宅 2020/06/20】
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『泣きたい私は猫をかぶる』

あんまり、中身の話を
してしまうとね。
あたしの手あかをつけちゃうから、
ま、そーっ、と。

何か、これ知った時は、
やられたーっ、と、思った。
ある程度、手が届きそうなもので
組み上がっている上に…
「あたしも、
 猫になりかけたのに!」
「お前は、
 『人間、やめますか』
 だったろうが!」

けど、一枚絵とか
眺めているうちに。
「これ…
 舞台組む、っつーか、
 舞台詰めるの、
 ものすごーく大変で、
 ものすごーく難しそう」
何気ない、って
何気に難しい。
ショートショートレベルだと、
「どんなところ」は、
実は、ぼかすことが可能だけど。
これ、舞台になるとこ探して、
舞台組んで、
必要なら「からくり」…
あ、あたしには、無理だ。

勝手な想像だけど。
たぶん、何人も何人も、
近いところまでは思いついて、
組み上げようと、したんじゃないかな。
なんとなーく、勝手な想像だけど、
あたしの色眼鏡から見ると。
ものすごい量の「駄目だった…」が
埋まってる気がする。

「シンプルな題材で組み上げる」
そうとう、難しいんだろうね。
つーか、難しいんだよ。実際。
「『無縁の駅』ですら、
 組み損ねたんですよ?あなたは」
「あれはー、出来心でしてー」
「…金色夜叉」
「それ、言うなーっ!」

まぁ…先は長いというか。
ローマは一日にして成らず、と言うか。
もうちょっと、手元に、
「手ごたえ」みたいなものを
持っていないと、
大きなものは、難しいと思うよ。

「簡単だと思って、組みかけて。
 組み上がんなかったー!って、
 良く一人で、騒いでるでしょうがー」
「できそうに、見えるんだもーん…
 簡単、シンプルって、
 超絶、難しいんだよねー」
「『三文小説』にすら、
 なってないんだからね。あなたのは」
「…へーい。」
(109号)