「中学受験で、
 あれだけ努力したんだから。
 中学校の勉強、
 すごく楽に、なったでしょ?」

「いいえ。」

中学受験に出る問題は、
独特の、受験テクニックが
いかに身についていて、
いかに応用できるか、が
問われる試験です。
中学受験で勉強する範囲と、
中学校で勉強する範囲は、
ほとんど、重なりません。

電車の広告の日能研の問題、
解いてみたら、わかるでしょうに…
アレ、最近の問題は完全に、
「頓智」に、なっちゃってるよー。

なので、中学校で勉強する範囲は、
完全に一から、学ぶことになります。

一例として。
「つるかめ算」という、
中学受験で有名な、
算数の問題があります。
実はこの問題、
中学校で方程式を学ぶと、
あっさり、解けるんです。
しかし、中学受験なんで、
小学校で学ばない方程式は、使えません。
「小学校の学習指導要領の範囲」で、
いかに頓智をきかせて、
応用力をフルに活用して解かないと、
模試でも、本番でも、
回答が合っていても
式でバツになります。

「つるかめ算」に代表されるように、
中学受験独特のテクニックって、
大量にあります。
国語だと、例としては、
現代文の品詞分解と、
敬語の詳細があります。
「現代文の品詞分解」は、
学習指導要領にないので、
学校では、勉強しません。
(あたしの頃は、なかった。
 だって学校で授業受けた記憶、ない)
敬語は、尊敬語・謙譲語・丁寧語が
ぜんぶ理解できてないと、
問題、解けません。
これも、あたしの頃は、
学習指導要領に、ない。
今軽く調べたところ、
最近、高校の国語で習うように
なった…らしいです。
つまり。
一回しかない小学生の時間を、
ひたすら削って、削って、
楽しいことも一切やらないで、
一生懸命勉強した内容は。。。
「その先は、学びません」
学習指導要領に、ないので。
大学受験にも、出てこないので。
…方程式が理解出来たら、
つるかめ算独特の解き方は、不要だよね。

なので、中学受験が突破できても、
その後の中学校の学習内容に
ついていけず、
系列の高校に上がれなかったとか、
高校はあえて、公立校に行ったとか、
そんな話、ごろごろ、しています。
中学受験で栄光を勝ち取ったのに、
中学校の勉強でつまづいてしまい、
自信が完全にへし折られ、
不登校から引きこもりになる例だって、
かなり、あります。

つまり。
「中学受験の本番にしか、
 役に立たない勉強を」
ひたすら、子どもらしさを失ってでも、
勉強するのが、中学受験です。
国語・算数の二科目ではなく、
社会と理科がある四科目で
勉強したとしても。
中学受験の内容は、
「小学校の範囲の、深掘り」なので、
やっぱり、中学校では、
頭から勉強することに、なります。

…実は。大学では。
「系列中学・高校から
 上がって来た学生」と、
「大学入試で入って来た学生」では、
学力に結構差が出ること、多いようです。
これも、冷静に考えると、
理由、わかりますよね。
系列校からエスカレーターの学生はー。
「高校の範囲での受験、してないからね」

あと、親が良く言う甘言で、
「大学入試が楽になる」もー。
大学入試に強い中高、ということは、
中学校、高校で大学受験の内容を、
「ひたすら、詰め込む」という
こと、なのでー。
毎日、遅くまで授業と補習で、
6年間、つらいというパターン、
あったり、します。
「嘘つき!楽になってないよ!」って
子どもがグレるパターンも、
…なくは、ないんだよね。

実際に経験してみて。
その後、調べてみて。
「中学受験って…残酷なだけ?」
あたしはそう、思っています。
あのムダな時間、返せ!本当に。