あたしが、親父が死んだとき、
「やっとくたばりやがった」と
思った理由。

あたしの部屋は、二階。
親父の部屋は、三階。
中学受験の勉強してる時、
二階を通るたびに、
「ちゃんとやらないと、
 公立校でいじめられるぞ!」って
言い続けたのに。

中学受験の試験日、その当日。
「両親の面接」があるのに、
前日の夜から、
親父に連絡が取れない。
どこに行ったのか、わからない。
「父親の名前」を願書に書いたのに、
父がいないでは、不合格になる。
本気であたし、泣きそうだった。
でも、どこで見られているか。
絶対に泣くわけには、いかない。

やっと、現れたと思ったら。
よれよれ、ぼろぼろで、
「酒臭くて、二日酔い」
子どもが、三年間を潰した
結果が、実を結ぶ日に、だよ???

「あーこれは。落ちた」と、
子ども心に、思った。

どこの私立中学が。
「よれよれ、ぼろぼろの、
 酒臭い、二日酔いの父親」を、
良い父親だと、思うのだ?


あんたは、最後の当日に、
あたしのことを、裏切ったんだ。

言うことだけは、えらそうに。


そんな人のことを。
「親として見ろ」なんて、
無理です。できません。
「なぜ、あたしを作った。
 気持ちいいこと、した」
あたしは、そう思った。

…。
MtXは、当然、生まれつきだけど…
アセクシュアルは、
もしかしたら…後天性?と
たまに、うっかり、
思っちゃうこと、あります。

だって。
自分の子ども、かわいそうで、
生まれて来てほしく、ないもの。
「万が一」連鎖したら、
不幸になるしか、ないもの。
そう思うと、性交だって、
怖くて、できないもの。

あの日のことは、良く覚えてる。
忘れる訳が、ない。

「あんたのせい、だからね!!」

ま、男子校だったんで、
落としてくれたのかもね。

…ふざけるな。

このことは、
しっかり、あの世まで、
持って行ってやる。