【放談住宅 2020/08/27】
まぁ…不思議でもなければ、
仕組みが分かれば、
なんてことない、仕組みなんだけど。

大体、公立高校だと、
入試の点数 + 内申点
この合計の点数の高い順に合格していくのね。

で、内申点は、だいたい、こんな計算になる。
計算の根拠は、「三年生の通知表の中身」
主要5科目 + 実技4科目×係数

あたしの頃の、「内申点のゲタ」があった頃は、
主要5科目 + 実技4科目×係数
+ 特記事項加算

「特記事項加算ってなんじゃらほい」なんだけど、
目的としては、
「成績としてはつけられないんだけど、
 評価すべき事柄は評価しよう」
で、枠があって、学年の生徒の5%とか10%とかが
対象になる感じ。
大体これ、決まりごとみたいなのがあり、
・生徒会役員
・学級委員(やった回数が多ければ多いほど有利)
・その他委員会で活躍した
・部活動で優秀な成績を出した
だいたい、上から順に有利になる。
ただ、当初の目的があるので、
特記事項が書けそうな生徒全体を見て、
「もみもみ」して、決めていく。
…という感じ。

じゃ、例としてあたしを出して見ると。
生徒会書記
(ただし、生徒会役員選挙はトップ当選)
学級委員 × 2回(うち1回は学級委員長)
広報放送委員(+委員長)

これを超えてくる『バカ』はいなかったので、
「特記事項?
 書く。書く。書いちゃる」
そんな感じでした。
ただ、特記事項自体は公開されないので、
書かれたのか、どう書かれたのかは、
実は、わからない。

特記事項の欄は、
これ以外にも書かれることがあって、
これは「考慮」になってしまうんだけど。
・大病して、学校通うこと自体が大変だった
・いじめの餌食になって、
 登校拒否になったんだけど、
 根はいい子なんだ、本当に!
みたいなことを、書いてくれることもある。

いずれにせよ、
「合格させよう」という方向に、作用してきます。

で。
「実技科目は、なんで係数かけて有利にするの?」
これも、「ざっくり」としては、
・実技科目は、入試に出ないから
プラスになるか、マイナスになるかは、
その子しだい。
実技4科目:音楽・技術・家庭科・体育
主要5科目ではないから、
手を抜いちゃえー、になると、
内申点の計算で不利になってくる。
誰かさん?「体育以外はぜんぶ5!」

…あ?
実際の入試の時は、先生の方が、
「まず、受かるだろー」という
雰囲気だったので、
マトモに計算しなかったのだがー。
…すっげー内申点は有利になってたんだね。

なので。
「高校入試」として、
私立校も入れた全体として考えると。
・とにかく、主要5科目が得意
→入学試験有利、内申ウェイトが低い学校へ
 …ただ。主要5科目得意な子って、
 だいたい、実技科目も成績いいので、
 上位校狙いも当然可能。
・まんべんなくだが、
 成績としてはそこまでー…
→偏差値がそこまで高くなく、
 内申のウェイトもある程度ある学校へ
・内申点、そうとう高く出そう
→内申点のウェイトが高い高校…ったって、
 割合としてはやっぱり入試を見るので、
 入試、がんばろうね
・全体的にそのー、すごく、振るわない
→通信制とかも入れて考えようか

こんな感じです。
今ね、通信制とか、
「高認合格を目指しつつ、
 資格も取る専修学校」とかもあるので、
まず、「進学先、ない」は
なかなか考えづらい世の中に
なってきています。

内申点は、突然上げたりできず、
じわじわとしか、上げられないので。
(数学2の子が、次の学期に5って
 相当難しいでしょ?)
「ふだんから、がんばっておきましょう」
これは昔も今も、変わらない感じ。

高校入試に関しては、
昔の都立高校の「学群選抜」みたいに、
血も涙もない制度はほぼ、なくなったので。
(学群選抜:
 学校ではなく、複数校を合わせた
 「学群」を受けることになり、
 学群の中で、どこの学校へ行くかは、
 完全なる運要素という、恐ろしい制度。
 今の60代は、引っかかってる可能性、大)
中学校入ったあたりから、
じわじわと、成績上げて行って、
高校入試で上位校に食い込んで、
その勢いで大学入試頑張った方が。
…中学受験より確実でないの?という
気も、しなくは、ないです。
頭も「勉強向き」に
成長していると思われるので。

『振るわなかったら、しょうがない』
…甥っ子は、行ける高校がなくて、
高認目指す専修学校に行ったらしいよ。
本人が「たのしそう」なので、
それが一番じゃないかな。…ね。
(177号)

「ネタがなかった?」
「…うるさい」