【放談住宅 2020/08/30】
なんで!
あたしが免許を更新する時は、
必ず「暑い!」んだよぅ!
(誕生日が真夏だから…)
やばい、溶ける…

あ。
江東試験場だったら、
そばまでバスで行ける。
その手使おう。

で、バスの最後列に座ってたら、
3年生と1年生くらいかなぁ?
女の子二人がちょこん、と
ひとつ前の席に座った。
最後列って高いから、
軽く見下ろす感じになった。

「何?この
 やたらすげー懐かしい感じは」
昔、髪のゴムって、
カラフルなの、なかったよねぇ?
あって、黒か紺か。
パステルグリーンだって。すてきー。
そこに、「作り物!」な
大きなプラスチックの宝石。いいなぁ…
「何か…そういうの、見たいな。
 スーパーないの?スーパー」
脳内地図広げたが、
行き帰りには…なさそう。
「あ、ちっちゃい子が
 頭に巻いていたように見えたのは、
 カチューシャだったのかー」
カチューシャくらいはー。
子どもの頃、こそって持ってなかった?
カチューシャで、一回前髪を上げて、
コームで軽く前髪引き出すと、
可愛げに見えるんだよねー。
はちまきのときに、やったような。
良くまぁ、教室の後ろの鏡で、
堂々とやったなー。3年生あたり?
女子からの反応は、
「希、すきだよね!」くらいの
反応でした。

子どもを「無垢」って
感じる向きも多いみたいだけど、
ちょっと賛成できないなー。
子どもは、子どもなりに
汚いところもあれば、
つらいところだって、ある。
これ、当然だよー。
こそっと、隠れて泣くときだって、
時にはある。そういうものだと、思う。

それでも、
「戻りたい」とか、
「もう一回、やってみたい」と
思わせる、何かがある。
くっそー。いいなぁ、小学生。

「しかし!
 大人の財力と、ふてぶてしさは、
 今、ここにある!」
…いかん。体力がーっ!
歯磨き粉を買っただけで、帰りました。
悲しいなぁ、おい。

でも。
視点を忘れてなければ、
風景を、いつでも、
あの頃みたいに見ることはできる。
これはあたしの持論でもあり、
希望でも、あるんだけど。

でも、同じじゃないんだよね。
クリームソーダ、さ。
アイスクリームが溶けて濁るのが
好きじゃなくて、
ひたすら、アイスクリームを先に
食べてた。
「ソーダ水ってあるよ?」「やだ!」
アイスクリームも大切なのー。

「もう一回…見えるのかな?」と、
大人になって、クリームソーダ、頼んでみた。
「…真上からしか、見えねぇ」
くそ、悲しいー。
持ち上げる?
ドルフィンでユーミンごっこじゃあるまいに。
何か、「戻れない」という
現実を見ることになってしまった。
「でも、何か手はあると思ってるぞ!」

通知表もらうたびに、
「大人びた」とか、書かれた分、
取り返せるなら取り返す!
…でも。今の現実の子どもたちの
邪魔だけは、したくない。
「つい、買っちまったー」と、
自分の部屋で、スーパーでの戦利品を
広げる位は、許してほしいんですが。

アイカツ!とか、プリパラとか、
女の子向けのリズムゲームに
ハマってた時期もあるけど。
1ゲーム終わる寸前に、絶対振り返る。
子どもが待っていたら、絶対に代わる。
「夢を、壊しちゃいけない」
あくまで主人公は、子どもたち、だからね。

大人の想像力って、
こういう時にこそ、必要だと思うんだよね。
誰もいなければ、公園で自由に遊んでもいい。
けど、主人公である子どもたちが来たら、
さっと、譲る。
これができるからこそ、大人なんじゃないかって
思うときも、あります。
スーパーも、できれば閉店前の、
誰もいなさそうな時を狙うとか。
恥ずかしいというより、「夢、壊したくない」

夢や魔法は、
「いつ、何で壊れるか」
わからないから、怖いんだよね。
後姿は見せてしまうけど、
すぐ、子どもたちに返す。
子どもたちの世界は、あくまで、
「子どもたちから、借りている」
世界、だからね。

ひとりよがり、偽善と言われても、いい。
夢や魔法の主人公は、
あくまで、今の子どもたち。
「そっと余白を、貸してもらってる」
だから、返す時は、すぐ返す。
あたしは、そうしたいんです。

大人から、夢や魔法を壊すのは。
「ルール違反」だと、思っているから。
(180号)