【放談住宅 2020/11/15】
有名なピアノ曲です。
リストのラ・カンパネラ。
ピアノを…
ほんの少し?
ある程度?かなり?
まぁ、「志した」人ならば、
「弾きたい」とは、一回は思う。
(「弾く前に挫折する」もアリだけど)

ただ。さすが、フランツ・リスト。
ショパンは、譜面を丹念に読めば、
弾き方はある程度見えてくる。
ドビュッシーも、まぁ
譜読みをきちんとやって、
アラベスクなんかそうなんだけど、
「同じ鍵盤を、
 右手で弾くときもあれば、
 左手で弾くときもある」ので、
この整理さえつけば、
先はある程度見える…はず。たぶん。
ただ。天才フランツ・リスト。
指が6本あると言われた、
フランツ・リスト。
あたしが、作曲家とピアニストを
兼ねている人の中で、
「一番、性格悪いよね」と
思う、フランツ・リスト。
『どう、弾いていいのか、
 さっぱり、わかんない』

そこを、ですよ。
芸大の付属高校の
ピアノの非常勤講師の先生が、
「すごく、わかりやすい動画」に
して下さいました。
グランドピアノの鍵盤のフタが、
ちょうど、鏡になって、
「指が、腕が、
 どう、動いているのか」
よーくわかる。ありがたい。

これです。どうぞ。
ぜひ「全画面で」

おそらく、この動画、
「単純な一発撮り」だと、思います。
『だからこそ』
カメラの位置が一点固定なので、
ずっと鍵盤を見ていられる。
『すっげー、ありがたい』

良くある、ピアノコンサートの
DVDとか、だとね。
「そこ、見たい!」と思った瞬間、
ピアニストの『顔』に映像が変わってしまい、
「そうじゃない!!」と叫んだ、
ピアノ弾く人は、いーっぱい、いると思う。
『顔はいいから、指と腕を、映せぇ!!』
うん。ピアノ「弾かない」人はやっぱり、
「演奏者の真剣な姿」は、見たいですよね。
…わかんないけど。
だって、あたしはヤマハ音楽教室の
J専にいたから、
ピアノは小学校一年生から、四年生でやめるまで、
毎週個人レッスンが、あったんだもん。
腕が動かなくなった今でも、つい、
「演奏する側」で、見たくなります。はい。
ハンカチとか、包装紙とかで、
「模様として」入っている譜面を、
何だこれ?と、つい「読んじゃう」のが
演奏者です。はい。
…やるよね、みんな。

人によっては、この演奏、
『固い』と、取るかも知れない。
けど、『見たい側』としては、なんだろう。
すごく「わかりやすい」
演奏技法のひとつ、なんだけど。
「同じ鍵盤を、短い音で連続で弾く」場合、
一本の指では「追い付かないので」
同じ鍵盤を、
親指・人差し指・中指・親指・人差し指…と
「別の指で、一つの鍵盤を、速弾き」
することがあります。
この動画、それが、
すごーく、わかりやすーい!!

…動画を、見た上で。
『ムリーーーー!!!!』と叫ぶのも、
アリだと、思います。
だって。ラ・カンパネラだもん。
『えれぇ距離の跳躍』とか、
平気で出て来るもん。

で。この方、レッスン動画が
いーっぱい、あるんだけど。
どれも、いい!…んだけど、
『ピアノ弾く人じゃないと、
 わかんない内容だわなー…』
けど。「早速効果あるかも!」と
思った動画があります。
いい機会なので、これも。

『重箱の隅、みたいなー…』と
ピアノ弾かない人は思うかも、だけど。
「ピアノの基礎」って、こういうことが、
大量に積み重なって、できているのですよ。
…でね。
「弾いてなくて、筋力が落ちちゃって」
あたしの左手の小指は、
「丸くない」と、以前お話しました。
この動画の、後半のトレーニングを
軽く、やっただけで。
『あ、効果ある!!』と、思いました。
楽器を使わないトレーニングなので、
ヒマな時に意識して、やりたいかと。
せっかくなんで、
左手小指が弱いの、直したい。

ついでに。
『重心の移動』とかも、あります。
椅子の高さ・姿勢・重心移動の
レッスン動画が、これ。

「椅子の高さぁ?」と、
楽器弾かない人は、思うかもだけど。
『すっげぇ、重要』
姿勢もねー。(苦笑)
「背中、丸い!」って
ピアノの先生に叩かれたとか、
あったなー(遠い目)
『頭のてっぺんが、
 糸で吊られてるの!そう!!』
…なつかしいフレーズだよね。
そして、楽器を演奏する以上、
一生ついてまわること、だよね。
重心移動も、そう。
ピアノの鍵盤の幅は、
大人が両手を広げたくらい、広い。
この「広い」鍵盤を、すべて、
「同じように」演奏できるように
するには、重心移動、すごく大切です。
これが、「無意識に」できるように、
単調なこと、延々やったり、するんだー!
…子ども、だと。
むしろ「子ども、だから」
余計なこと考えずに、信じ込んで、
身に着けられる、とも言えるかも。

ヤマハのレッスンも
「すごい」んだろうけど、
この方の教え方も、「すごい」
『ハノンを弾いている時は、
 手首は動いてはいけない』
ポータトーンで、
軽くハノンの1番をさらってみて…
「はい!はい!はい!」
当然、左右には腕ごと、動くけど、
「手首を動かす」という感覚は、
確かにないです。ハノンでは。
意識して、なかった。
そして、
『合ってて、よかった』

いくつか、レッスン動画見て。
『基礎は、やっぱり、
 大切だよねぇ…』と、思いました。
ついでに。
レッスン動画を見ていて、気付いたのですが。
あたしは、
「パソコンのキーボードも」
集中して、がしがし打っている時。
実は、腕の重さを下ろして、打ってないか?
と、気付きました。
そりゃー…
キーボードが「長持ち」しない訳だ。
指で打っている人の「倍以上の力」が
かかってる、ということだからね。
そもそも「音が違う」
…あたしの打鍵、やかましい。

2つ、例に出した、レッスン動画ですが。
「子どもの」ピアノレッスンの、初め頃。
それこそ小学校入った頃とか。
「こういうことだけを、延々と。
 レッスンの一時間半、
 指摘されて、やってみて。
 指摘されて、やってみて。
 ついでに『違う!!』と、叫ばれて」
やるもんなんです、本当に。
毎回では、ないですけどね。
「曲」を練習していて、
先生が「ここが足らない」と
判断したところを、
集中して基礎固めとか、やります。
あたしが「基礎」にうるさーいのは、
実体験があるから、なんです。
(「大人のピアノ」の場合。
 最初にそれやってしまうと、
 基礎練習は、つまらなくて、単調なので、
 「生徒さんに逃げられるので」
 まず、弾けそうな曲をやってみて、
 「基礎の必要性」を
 わかってもらった上で。
 「基礎から、ちゃんと、やりたい」と
 いう人であれば、基礎に入るはず。
 『頭脳』があるだけ、
 大人は逆にやっかいです、はい)

ここまで、「わかりやすい」
ラ・カンパネラの動画は、
見たことなかったので。
ご紹介させて、いただきました。
(249号)