・針を折らない方法
針、ねぇ。
折らない人は、ほとんど、折らない。
あたしも折ったのは…
片手程度…そんなもん。
ミシンの針、まず、折らない。
ただ…
折る人は、ぱきぽき、折る。
これ、実は。
「針が下がっている時に、
 布に余計な力を、かけているから」
ミシンの1サイクルは、
・針が下がる
・針が上がり始めた時、
 残った上糸を、釜がすくう
・針が上がりつつ、
 上糸と下糸が、交差する
・針が完全に、上がり切る
で、ミシンが布を送るのは、
「針が、下がっていない時」
…針が下がっている時に
布送りすると、針が折れるからね。
なので、「布を送る」は、
ミシンに任せれば、いいんだけど…
つい心配になったり、
りきんだりして、
「布の前後方向の動きを、
 手を使って、つけてしまう」
すると。
「針が下がっている時に、
 布を動かしてしまうので」
針が、折れます。
針が刺さった時と、上がる時。
布の位置がズレたら…どうでしょう。
「針に余計な力がかかるから、
 当然、針が折れます」
なので、コツとしては。
『布に手で、余計な力を加えない』
ほんと、「添える」程度。
手で操る必要があるのは、
純粋に、「左右方向」
これも、もし曲線で縫うなら、
手はかるーく、ほんの少しずつ、
純粋に左右方向の力「だけ」
かければいい。
「ハギレとか使って、
 手を添えないで、
 純粋にミシン任せで、縫ってみる」
余計な手の力は、いらないって
わかるはず。

・準備、たいせつ
ミシン使う時は、当然、
糸を切ったり、
微調整で布を切ったりして、
「糸くずや、不要な布」が
出てくると思うけど。
『すぐに、ゴミ箱に入れてしまう』
うっかり、糸くずとかを
一緒に縫ってしまうと、
「あとが、めんどくさい」
最悪リッパーで、
縫い目をほどく羽目に、なるので。
現代のポータブルミシンであれば、
『ミシンの縫うところに、
 なにも、置かない』
で、裁縫道具や、用品を置くところや、
布とかの作業スペースは、どうするか。
コレ、
先に決めておいた方が、いいです。
縫ってる最中に、ごちゃごちゃやると、
『散らかって、
 訳わかんなく、なるので』

・手の力は、ほとんど、いらない
針を折らない方法でも
書いたこと、だけど。
「ミシンは、ほったらかしていても、
 布をまっすく、送ってくれるので」
手は添える程度で、大丈夫です。
ちょっと凝ったジグザグや、
模様が、からむ場合。
布は送り方向だけでなく、
戻る方向にも、動くので。
余計な力をかけてしまうと、
模様が崩れたり、
針が折れたり、しちゃいます。
「縫い目を、大きく曲げる」場合は、
曲げたい方向の、
「左右方向だけ、ほんの少しの力」を
手でかけてあげれば、
縫い目はきちんと、曲がるはず。
ミシンに慣れてくると、
結構使うテクニックとして、
「針が刺さったまんま、
 針を軸にして、布の向きを変えて、
 縫う方向を変える」
って、あるんだけど。
この時も、かける力は、
「針を軸に、回転させる力だけ」
なので、「手の力」は、
「前後方向は、ミシンまかせ。
 左右方向は、ほんの少しの力で、
 ミシンが布を送る方向を、微調整」
これだけで、大丈夫です。

あとはー。
『縫うスピードは、
 慣れるまでは、ごくごく、ゆっくり』
慣れてる人が、ミシン使うと、
「くわーっ!」と、一気に縫っちゃうので、
つい、スピード上げたくなるけど。
早く縫うためには、
・適切な手の力の、かけ方
・縫うスピードに応じた、
 「次に縫うところ」を見る、目線
・「適切な位置で、止める」ためには、
 どこで止める操作を、したらいいか
ここらへん、「同時並行」なので、
縫うスピードが速くなれば、当然、
「いそがしく、なります」
余裕が、なくなってしまうので。
慣れるまでは、ゆっくり、ゆっくり、
「余裕を持って、縫うこと」
余裕がついてくれば、当然、
スピードも上げられるから、ね。

うん。とにかく。
『さからわない』
案外コレが、コツなんじゃないかと、
あたしは思います。はい。
あとは、
「いきなり作品を、縫い始めない」
ハギレとか使って、
「準備運動して、
 いろいろ思い出したり、
 慣れたりしてから、縫う」
ハギレなら、失敗しても、平気だけど…
「作品で失敗すると、
 かなーり心にダメージを、受けるので」
さからわないで、余裕を持って、縫うのが
いいんじゃないかなーと、思います。