【放談住宅 2021/04/10】
古い曲になりますが。
植木等の、
『馬鹿は死んでも直らない』

コレねぇ…
いいよ、ねぇ…
だって…
『死んでも、
 馬鹿やってて、いい』
って
ことだから、ね。

そうそう。
あたし、打ち合わせとかで、
「ごめんなさい!
 馬鹿なんです!」って言うの、
好きなんだよなー、結構。
「あ…ごめんなさい!
 そっちでやんないと、
 いけなかったんだ!」
「コレがあるから、ね」
「ごめんなさい!馬鹿なんです!
 すぐ、直します!!」
「いやいや、いや…」

その昔。
「まったく、ぶちょーが、
 余計な手仕事、拾って来やがって…
 契約前だから、
 金になってないっつーに…
 ぶつぶつ…」
「氷室…アイディア、浮かんだ?」
「部長に話がある。
 こちらへ、おかけください」
「ん?な?なんだ?」
「あのね?部長。
 あたし、馬鹿なんだから、ね?
 馬鹿が考えたところで、
 馬鹿な結果しか、出てこないんだよ!
 そこをよーく、考えて頂かないとー」
「いやいやいや、
 そう、言うなって。
 まとめられそうなの、
 お前ぐらいしか、いないんだから…」
「でね?らくがきレベルだけど、ね?
 こっち、A案。こっち、B案」
「先生!
 まとまってるじゃ、ないですかー!」
「馬鹿が書いたから、
 中身は保証しないよ?
 こっちはね、お金がかかる。
 こっちはね、人手がかかる。
 まぁ…いずれにせよ、
 金かかる、って話だね」
「んー…」
「いくらの話だかは、知らないけど。
 原価で金かかるから、
 ちゃんとふっかけないと、
 赤に落ちるよ?たぶん。
 ま!お持ち帰り頂きまして、
 ご検討を」
「なぁ…同行とか、しない?」
いやだ!!
 馬鹿だから、知恵熱が出る」
「ほら!
 しゅわっと泡の出るアレで、
 ちゃんと冷やすからさぁー!」
「それに引っかかるほどの、
 馬鹿ではっ!!
 …別件で、コレ関係なく、
 今夜、行こうか。
 この話は、席で出さないでね!!」
「いや、レクチャーくらいは、さー」
「あー、あー、きこえないー」
「…鼻つまむと、聞こえなくなるの?」
「その気には、なれます。
 一度、おためしあれ」
「変わってるよな、お前」
「馬鹿ですからっ!!」

そうか。そうか。
『あの世に行っても、
 馬鹿やってて、いいんだっ!!』

嬉しいねぇ。けっこう、けっこう。

「…変わらないって、ことじゃないの?」
「…頭のいい人は、キライだね」
(366号)