【放談住宅 2021/04/15】
さー、ロックミシン来たから、
ロックミシン記事、いくよーっ!

…が。
「すっげー大切なことが、
 解説されているWebページ、
 ほとんど、ないなー…」と
思ったので。これを。

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「空環(からかん)」ですね。
もにょもにょもにょ、っとした、糸。

ロックミシンでは、縫い始める前に、
「空環を、つくる」
いざ縫って、終わったあとは、
「空環を残して、糸を切る」
…この「空環」が、すごく大切なんです。

なぜなら。
ロックミシンは…
『糸を、編んで、いるから』
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押さえを外して、編んでいる瞬間。
1本針3本糸、です。
状態としてはー。
・上ルーパーが、
 下ルーパーの糸を、引っかけている
・上ルーパーの糸は、
 針が、引っかけている
上ルーパー、下ルーパー、針が、
『うまーく、糸を編んでいるから』
空環が、できあがる…という、わけ。
空環が、「作られて」
送られていってますね。

なので、ロックミシンは、
「縫う」と、「編む」を、
同時に行う、
『案外、すっごい機械、なんだー!』

なので、「空環」が、できてなければ、
『どこかしら、間違えている』
特にロックミシンでは、
スパン糸の90番をよく使うんだけど、
スパン糸の90番って、
「ムチャクチャ、細いので」
なんかの拍子に、「切れます」

なので。
「なんか、おかしいなー」と、思ったら。
・空環が、
 きちんと、できているか
・糸が、
 糸巻きから、きちんと出ているか
…糸が糸巻きから出てなければ、
どこかで「切れている」か、
「からんでいる」から…ね。

なので、ルーパー糸の「張り」を
作るために、
「てんびん」のように、
動く部品が、あるんだけど。
「糸取物語」「衣縫人」だと、
圧縮空気の自動糸通しの機械に
隠れてしまって、
それ、見えない…みたいなんだよね。
「糸取物語」「衣縫人」では、
ルーパー糸が、どう動いて、
どう糸を、編んでいるか、が…
『わかりづらく、ないか?』
と、思った。

確かに。
原理原則を、理解しなくとも、
「ロックミシンは、使えます」
しかし。
トラブルの時に、
「どこが、おかしいのか」を
予測することが、
「糸取物語」「衣縫人」では、
わかりづらく、ないかいな?
…と、思いました。

けど。
ルーパー糸を、手でかけるのは、
確かにムッチャ、めんどくさいので。
…お店で手動糸かけの、
ロックミシンへ行って、
「そっ」と、
ルーパー糸のところの、カバーを開けて、
『図のとおりに、
 糸を通せそうか、どうか』
一回見てみるのも、いいかも知れず。

『とにかく!
 きれいに、布が切れて!
 ロックミシンとして動いてくれれば、
 それで、いいんですっ!!
 糸かけ…ムリ!やりたくないっ!!』
うん。それも正解だと思う。
であれば、
「糸取物語」「衣縫人」を、どうぞ。

…ムッチャ、高いけど。
あたしは、買えない…
(371号)